なぜ顧問先にしか助成金業務をやっていないのか?

  • 2016年2月10日 水曜日
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こんにちは。社労士の志戸岡です。

弊所では、顧問先にしか助成金業務を提供しておりません。

友人の士業の方からも、メルマガの読者の方からも聞かれることがあります。

なぜ顧問先にしか助成金業務をやっていないのですか?

良い質問ですね。

理由はいくつかありますが、最大の理由は、、、

順番が違うからです。

助成金を狙うなら先にまずやるべきことがある

助成金は労務管理のコンプライアンスが必須です。

・労働時間管理もきちんとしなきゃいけません

・就業規則も労働契約書も必要です

・当たり前ですが、残業代もきちんと払う必要があります

などなど、法令遵守が前提です。

しかし、助成金をマーケティングとしてフロントに全面に出すと、これらの労務管理を整備することよりも、とにかく助成金がもらえればあとは適当でいい、と考える会社が集まる傾向が強いと感じます。

助成金はもらえるかは100%受給を保証することはできませんし、早い話やってみないとわかりません。

しかし、助成金をもらうために労務管理体制を整備することは手間も投資も必要になります。

また、助成金ビジネスの多くは成功報酬が基本です。

一方、これらの労務管理の体制整備をしていない場合、まず就業規則を作成するところから始まり、そもそも成功報酬だけで受任するビジネスモデルが崩れて行きます。

すると、どうなるか?

報酬でのクレームやトラブルが発生します。

これは、私の所属する社会保険労務士会としても、問題視されている点であり、実際顧客とトラブルになる要因の多くが助成金絡みの模様。

会社の労務管理体制をきちんと整備する。オファーの要望としてこちらが先、という考えです。

就業規則はそんなに適当に作るべきではない

別の理由もあります。

弊所では就業規則の作成・変更を注力していることもあり、就業規則を労務管理上の重要な要素と位置付けています。

開業したての頃、ある経営者の方から次のようなことを言われたことがあります。

「とりあえずさ、助成金もらえればいいから適当に就業規則作ってよ」

志戸岡が一番聞きたくない言葉ですね!就業規則を適当に作ると後で痛い目にあいますよ!

そんなこともあり、労務管理をきちんとやるという原理原則を理解して頂ける方のみに提供するように変えていきました。

苦手だからやりたくない、というのではありません。

実際、弊所のある顧問先では、労務管理体制が整備が完了したことで毎年のように新しい助成金を検討し、申請計画を練り、経営者の方と二人三脚でチャレンジし、助成金を受給している会社もあります。

社労士の懲戒処分事案の最大の要因でもある

もう一つ別の観点から言えば、スポットだと、

●でてくる書類の真偽のほどがわからない

という理由もあります。

我々社労士は専門家として、虚偽の申請をしては絶対にいけませんし、そういったことを助長してもいけません。(当たり前です)

例えば、教育訓練に関わる助成金の申請書類について実際には実施していないのに実施した書類を提出し、懲戒処分になるといった事例が増えています。

我々はこれをきちんと見抜く必要があります。

自分の印鑑を押して提出するのはその責任があります。

でも・・・

正直、一見さんのお客様では故意か過失かは別にしてそこまでわからないケースもあります。(その会社の管理レベルや実態など詳細はわからない)

そういった観点で、自分の印鑑を押す責任を果たせない。

だから、志戸岡は顧問先にしか助成金業務を提供していません。

労務管理を整備するきっかけになればいい

さて、ここまで助成金業務に対して志戸岡の考えを書かせて頂きましたが、一方で、助成金を狙うことがきっかけになって、その会社の労務管理体制が整備されるのであれば、これほどいいことはない、とも思います。

弊所の考えに賛同いただける経営者の方は、精一杯サポートさせて頂きます。

 

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