社員のキャリアアップで60万円の助成金
- 2016年2月3日 水曜日

こんにちは。社労士の志戸岡です。
今日は志戸岡には珍しい助成金の話題です。
先日、久しぶりにクライアントで助成金の支給決定が為されました。
「キャリアアップ助成金」という助成金です。今日はそのご紹介です。
こちらの助成金ですが、有期雇用のアルバイトやパート、契約社員を
正社員に登用し、その人がきちんと定着したら助成金がもらえるという
ものです。
※今回は60万の受給決定でした。
※申請年度や対象者の区分により受給金額が変わります。
さて、せっかくなのでポイントを紹介しておきます。
キャリアアップ助成金のポイント
1、就業規則の整備・届出が必要
→正社員の登用制度を整備し、実際に規定通りに実行する必要があります。
2、事前に人材育成の計画届を作成し届出が必要
→これは知っていれば、内容は特に難しくはないです。
3、契約書の整備、契約管理は必須
→このあたりはかなり厳格に審査されます。
4、そもそも正社員として雇う予定の人はダメ!
あくまでも非正規社員のキャリアアップが狙いです。
よって、最初から正社員求人で募集し、採用する人は対象外。
最近、人不足感もハンパないので、意外とこの要件がネックに
なっていたりします。会社側も正社員で募集する方がいい人材が
来るという考えがあるとこの助成金は使えません。
5、最低6ヶ月は有期契約(契約社員)の必要あり
→2ヶ月や3ヶ月ですぐに正社員ではNGです。
6、正社員になってもすぐ辞めるとダメ!
→これも、実際にありましたね。
正社員になってすぐもらえるわけではなく、最低6ヶ月は定着
しないともらえません。
こんなところです。
あと、コンプライアンスは当然。
・契約書の整備
・残業代の支払い
・保険の加入
といったことですね。
グレーゾーンは別です。
さて、この「キャリアアップ助成金」。
会社にとってはお金がもらえるのは確かにいいことですが、
一番考えるべきは、その名前のごとく社員のキャリアです。
・なぜ、非正規社員は嫌がられるのか?
・正社員と契約社員では何が違うのか?
・正社員になったらどんないいことがあるのか?
こういったことをきちんと考え、社員に示してあげることです。
わかりやすくいうと、、、
「やったぜー!!やっと正社員になれたー!」
と社員が思って家族にしゃべってくれればOK。
一方、
「何か正社員になれたっぽいわ。」夫
「へえー、良かったね。何が変わるの?」妻
「いや・・・、それがよくわかんないんだよね」夫
「・・・・」妻
こんな会話になるとNGですね。もったいない。
ちなみに、志戸岡は顧問先にしか助成金業務は提供しておりません。
ご了承ください。
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