マネージャーの育成は多くの企業が悩んでいる
- 2021年9月17日 金曜日

こんにちは。社労士の志戸岡です。
今日は調査結果をもとに今、世の中の企業が組織や人事の分野でどのような悩みを抱えているかをご紹介したいと思います。
一般社団法人日本能率協会は、企業が抱える経営課題に関する調査を定期的に実施しています。
今年の調査結果は以下の通りとなっています。
〇引用資料:プレスリリース 2021/9/8 一般社団法人日本能率協会
『日本企業の経営課題 2021』 調査結果速報 【第1弾】
この調査結果から組織・人事領域の調査結果内容を見ていきましょう。
現在組織・人事領域において、最も大きな課題として認識されているのは「管理職層(ミドル)のマネジメント能力向上」(34.2%)となっています。
※想定される20項目の中から、特に重視しているもの3つ選択する方式。
この項目は、昨年も一昨年も同様に第1位となっている項目です。
「マネージャーを育成」することがいかに難しいかがこの調査結果からも伺えます。
第2位の課題は、「人事・評価・処遇制度の見直し・定着」(33.8%)です。
弊社においても、多くの企業から、このマネージャーの育成と人事評価をセットにした相談を受けるようになっています。
マネージャーに求めることがそもそも言語化されていないことは多い
さて、ここでマネージャーの育成をするにあたり、マネージャーに求めることは言語化されていますか?
実はこの、「マネージャーに求めることの言語化」ができていないことは多いです。
マネージャーに求めるものを明確に言語化し、評価、トレーニングを行ってきていないのに、マネージャーが勝手に育つわけありません。
そりゃそうですよね。
プレーヤーの仕事は日々の仕事を通して、OJTでスキルや職務能力を伸ばすことが可能ですが、マネージャーのマネジメント能力はこのやり方ではあまり伸びません。
これは自分が今まで教えられてきたことを踏襲してしまうためであり、やり方や思考の枠組みが狭くなるからです。
パワハラまがいの教え方で育てられると、似たような指導をしてしまうか、または反面教師として、極端に優しい指導になってしまうようなパターンですね。
マネージャーとして活躍するために必要な能力は?
マネジメント、マネージャーとして活躍するには、ざっと考えただけでも以下のような能力が必要になります。
・リーダーシップ
・フィードバック
・コーチング
・目標設定
・計数管理
・自社ビジネスに関わる法務知識
・プロフィット能力
・問題分析
・問題解決
・説得、交渉能力
・進捗管理
もちろん全てできたらスーパーマンですので、得手不得手、できるできないがあるのは当然です。
とはいえ、マネージャーは上記のような分野の能力を「計画的に」伸ばし、身につけていく必要があります。
多くの会社では、これらの内容がそもそも明文化・言語化されていません。
結果、どういうことが起こるかと言えば、経営者からマネージャーには、こんな指令が出されます。
「売上、利益を上げて下さい」
「人も育てて下さい」
どうやって??
「それはあなたが考えて」
これでうまくいくのは、極一部の天才的にマネジメントの素養がある人だけです。
〇数値を管理して、経営数値を良くしていく
〇人を育てる
このマネジメントの2大業務は、どちらも高難度。
だからこそ、将来の幹部にはこれらの業務ができるよう計画的な育成が必要になります。
私も今マネジメントを実践している最中です。
マネージャーの育成や人事評価制度にご興味がある方はぜひご相談下さい。
一緒に取り組んでいきましょう。

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