インプットとアウトプット
- 2018年10月22日 月曜日

こんにちは。社労士の志戸岡です。
先日読んだ本が面白かったので紹介したいと思います。
『学びを結果に変えるアウトプット大全』 樺沢紫苑(著)
著者の樺沢氏は精神科医でもある方で、精神医学・心理学・脳科学といった面からの視点もあり、非常に面白かったです。
この本は学んだことを成果・結果につなげるためにも、アウトプットをしましょう!という趣旨でアウトプットの重要性を解説されています。
以下に今回学んだ気づきを3点、まずご紹介します。
①インプットとアウトプットは3:7がベスト
いろいろ勉強して学んでいってもちっとも成果がでない、結果が変わらない。
そう感じている人もいるのではないでしょうか?
研修やらセミナーにもずっと参加してるけど・・・。
こういった方はインプット過多のようです。
インプットしてもアウトプットしないと現実や結果は何も変わりません。
目からウロコだったのは研究データによりその比率が書かれていたことです。
一般的にはインプット:アウトプット=7:3で勉強しているとのことです。
しかし、成長するためにはこの逆で、インプット:アウトプット=3:7にするべきとのこと。
時間に換算するとわかりやすいのですが、3時間インプットの勉強時間を確保したら7時間はアウトプットの行動に充てるべき!ということです。
この比率を変えるにはかなり意識しないと変わりません。
自分ももっともっとアウトプットしないといけない!と感じた次第です。
②会話のポジティブ・ネガティブ比率
会話をする、話すという行為もアウトプットの1つとなります。
ここで、恐ろしいのがその話す内容がポジティブなものかネガティブなものか、という点です。
この会話の内容のポジティブ、ネガティブの比率がポジティブ:ネガティブ=3:1を下回ると(ネガティブな会話が増えると)離職率が高まる、5:1を下回ると夫婦は高い確率で離婚するという研究結果があるようです。
怖い!!5:1ですって!
アウトプットが大事といっても、人にネガティブな毒を吐いても良い結果にはならないということですね。
ポジティブな職場作りに貢献する、という弊所のミッションにも通じることがあり、非常に腹落ちがしました。
やはり成果がでる職場はネガティブではなくポジティブ。
夫婦関係も、職場での人間関係もありがとうのポジ会話が基本ですね。
③自己成長に最も効果があるアウトプットが「教える」
講義やセミナーを聞いただけでは頭に入ってこない、記憶が定着しないというのは誰もが実感していることでしょう。
ラーニングピラミッドという研究によると、平均記憶率が講義を聞くだけでは5%、グループで討論すると50%、体験を通した学習では75%とどんどん増えていき、一番いい効果がでるのは「教える」ことで90%にもなるようです。
確かに、人に教えるためには自分が理解しなくてはいけませんし、そのプロセスを通し記憶が定着することになります。
私もセミナーや研修の講師を依頼された時には、コンテンツを考え、アウトラインを検討し、レジュメを作成し、話す話題・内容を考え・・・とセミナーを受ける時よりもセミナーをやる方が自分の成長にも繋がっている気がします。
そうなると、職場で作りたい仕組みとしては、社員・スタッフが相互に教えあう風土です。
教えあうことで、お互いの知識が深まり、ノウハウが蓄積される。良いことづくめです。
社員が自分の仕事をブラックボックス化しないためにも、教えあう風土は作りたい要素。
外部の研修に社員が参加した場合、有益な情報が手に入った時は、ぜひその学んだ内容を社内で共有するためにも、「教える」場を用意したいものです。
さて、ここまでが私の気づきでした。
ではこの気づきをもとにどんなアウトプットをしよう?と考えてみました。
アウトプット3点考えてみた
1、この書籍の書評を書いてみる
→そんなわけでアウトプットを兼ねて今回久しぶりに書評を書いてみました。今後は書籍を読む時は気づきとアウトプットを3つずつ考える習慣を作ろうと決めました。
2、事務所で本書の気づきをシェアしてポジ会話を増やす
→最もパフォーマンスが上がると言われるポジ:ネガ=6:1を超えるように意識して会話をする。
3、事務所でのスタッフのアウトプットの場を作る
→スタッフの伸ばす能力の課題図書を決めて読んでもらい、その後アウトプットの場(教える場)を設ける。
→外部研修に参加したらその後、事務所内でのアウトプットの場(教える場)を設ける。
さて、いかがでしたでしょうか?
本を読んで良かったなあ~と思っても何も現実が変わらないと感じる人はぜひ本書をお勧めします。
行動(アウトプット)あるのみ!
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