小学生以来の100点
- 2017年5月8日 月曜日

こんにちは。社労士の志戸岡です。
先日、給与計算検定なるものをスタッフと一緒に受験してみました。
この検定試験ですが、一般財団法人職業技能振興会が認定する資格で正式名称を「給与計算実務能力検定試験」というもので、1級と2級があり、今回試しに2級を受けてみました。
今回受験した趣旨・狙いは、事務所のスタッフの教育・研修にこの検定をうまく仕組みとして組込めないだろうか?という点です。
もちろん社労士事務所だから、社労士試験を受けてうかるのが良いのはわかるのですが、社労士になりたい(資格が欲しい)とまでは思っていないけど、人事や労務の仕事がしたいと思っているスタッフもいるわけです。
そういったスタッフ向けの教材になりうるか検証。
給与計算実務能力検定試験の内容
ちなみに、級による試験区分の内容・レベルの目安は、財団のHPによると以下の表現になっています。
2級
実務上の基礎となる労務コンプライアンスについて正しく理解し、基本的な給与計算の計算を行い、明細を作成できるレベル。一般職員として、年末調整以外の通常の毎月の給与計算業務と賞与の計算ができる。
1級
労働法令や税務についても正しく理解し、複雑な制度やイレギュラーな給与体系にも対応可能、また年末調整も含め、年間を通じて給与計算に関するすべての業務に精通したレベル。社会保険や税務等付随する手続きを行うことができ、給与計算業務のリーダーとして管理ができる。
・出典:https://jitsumu-up.jp/about/
給与計算は実に奥が深い業務
テキストを購入してざっと見てみますが、予想以上に内容がしっかりしていました。
給与計算というと、税金や保険料の計算に目が行きがちですが、実はそれよりもまず「勤怠集計」が重要であり、難易度が高いというのが私の考えです。
個人的には、出てきた集計値を計算することよりも、正確な残業時間を集計する方がはるかにテクニカルで難しく、手間もかかります。
特に、変形労働時間制やフレックスといった特殊な労働時間制の場合、労働法の知識がないと正確に集計することができません。
そういった観点からいえば、広く浅くではありますが、労働基準法の基本となる部分も押さえられており、基礎編としては良さそうな内容でした。
社労士試験と比べると・・・
もちろん、全然広さも深さも違います。社労士試験100だとしたらこの2級の検定試験は5もない気がします。
とはいうものの、給与計算の実務を進めていくうえで、まずは知っておいて欲しい点が学べるという意味で活用できそうです。
結論からいって、役に立ちます。
私自身もそうだったのですが、士業の事務所というのはボスが職人気質な人が多く、仕事は見て盗めというような感じでひたすらOJTなのが実態だと思います。(良いか悪いかは別にして)
そのやり方で育成された身としては、OJTだけでは人によって技能・職能にムラ・バラつきがでてしまうというのが一番の改善課題と感じていました。
外部の検定試験を活用することで、その課題解決の第一歩になったかな、と思います。
一歩前進です。
小学生以来?テストで100点
さて、結果ですが、スタッフともども無事受かりました。私は目標としていたノーミスクリア。100点でした。
社労士の資格持って、実務も日々やっているのだから、当たり前といえば当たり前なのですが、記憶を遡っても小学生以来?と思う100点はうれしいですね。
目に見えるスモールゴールの重要性
スタッフが入所してからは、スタッフにも成果目標と行動目標を立ててもらい、検証していくスタッフミーティングをやっているのですが、わかりやすいスモールゴールはあった方がいい、とは感じました。
相手の能力や意欲、やりたいことに合わせた的確なゴール設定を一緒に考えて取り組んでいくことがマネージャーとして必要な業務であることも、今までは本の中で読んだ知識だけでありましたが、肌感覚として理解できました。
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