給与計算による長年の過払いの事案

  • 2021年10月27日 水曜日

こんにちは。社労士の志戸岡です。

最近急に寒くなってきましたね。

今週で10月も最終週。早いなあ・・・と感じる今日この頃です。

さて、今日は給与に関する話題です。

先日、給与過払いのニュースを目にしました。

過払いになってしまった原因は、高卒なのに「大卒」と長年間違って給与算定をしており、その間違いがずっと是正されなかったというものです。

15年間で400万円程度の過払いになっていた、という事案です。

論点として提示したいのは2点あります。

給与計算業務に必要なチェック体制と担当者のスキル

1つは、給与計算はこういった勘違いや誤解・誤認が非常に起こりやすい業務のため、複数者のチェックが必要であり、担当者にはスキルも必要だということ。

特に、最近は、以前に比べ労働法の内容が変化したことに加え、働き方が多様化してきたこともあり、残業代の計算など極めて難解になってきています。

給与計算担当者のレベルアップは不可欠ですが、これから10年、20年経ったら給与計算業務はどうなっているのだろう?とふと考えることもあります。

職人芸の業務として残るのか・・・?

どんなに便利になっても、「チェックする人」は必要なわけで、システムが便利になっても、チェックする人の需要はあるはずです。

自社で給与計算を内製化している会社は、担当者が以下の検定試験を受験するなどスキルアップや知識を整理することもお勧めです。

〇給与計算実務能力検定試験

https://jitsumu-up.jp/about/

学歴の違いと給与水準

2つ目の論点は、学歴の違いと給与水準をどこまで給与に反映するか、です。

新卒をはじめ、入社した時点では学歴により給与(初任給)が異なるのは日本の企業では非常にオーソドックスな給与体系であり、入社時点での一般素養、年齢等を考えれば妥当だと思います。

ただ、10年、15年その水準を引っ張るというのはどうなのかなあ、と個人的には思います。

この学歴による給与テーブルの違いは、公務員はもうルールで決まっています。

政府系財団法人や昔ながらの大手企業でも学歴によるテーブルの違いはかなり残っていたりします。

とはいえ、今は同一労働同一賃金が叫ばれる時代です。

正社員同士で大卒と高卒で給与格差があるのは問題ありませんが、大卒正社員と高卒非正規が同じ仕事をしている場合の給与格差は争点になり得ます。

ややこしいですね。

老舗の企業では給与制度が今の時代に合わなくなってきている事例も見かけます。

何に対して会社が給与を払うのか、どこで給与に差をつけるのか、という差は、経営陣が社員の処遇を考える際の重要な要素です。

うちの会社の給与体系なんか、しっくり来ないなあ、おかしいなあ、と感じる会社は、見直しのタイミングかもしれません。

お問合せ、労務相談の申込みはこちらから

下記フォームより情報を送信ください。24時間承っております。

会社名(必須)

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

電話番号 (必須)

会社住所(必須)

区分 (必須)
経営者人事労務担当者

メッセージ本文

ページトップへ戻る